香港でSIMフリーのiPhone 4Sを購入したので、現地の定額データ通信のプリペイドSIMを試してみた。
事前に調べていたときは3 (Hutchison Mobile)というキャリアのプリペイドカードを買おうかと考えていた。
ところが、渡航前日くらいにネットを調べているとone2freeというキャリアのプリペイドカードのほうが良さそうだということが分かったので、現地ではこのSIMカードを購入することにした。
購入したのは「one2free Mobile Broadband Prepaid SIM Card」というSIMカード。
2012年6月現在のプランでは100香港ドル(約1,000円)のSIMカードを購入するだけで7日間の定額データ通信ができる。
旅行記はこちら。
香港に2泊3日で行ってきた
香港でのiPhone 4S購入についてはこちら。
香港でiPhone 4Sを購入してきた (2012年6月)
SIMフリーiPhone 4Sでドコモの回線契約についてはこちら。
ソフトバンクiPhone 4からSIMフリーiPhone 4Sでドコモへ契約変更してきた
ソフトバンクの海外データ定額プラン
ソフトバンクの海外パケットし放題プランは1日定額2,980円(25MBを超えた場合)である。
海外パケットし放題:国際サービス | ソフトバンクモバイル
通信量が25MB以下の場合は1,980円だが25MBくらいはすぐ使ってしまうだろうし、通信量を気にしながらスマートフォンを使うのは精神的にツライ。
3日間の旅行であれば8,940円、7日間であれば20,860円。一昔前の青天井の通信費用に比べたら随分ましな定額プランとはいえ、ちょっと躊躇する価格だ。
それが、SIMフリーの携帯電話を持っている場合は1000円程度で済むことになるわけだ。
SIMカードの検討にあったては、次の記事を参考させてもらった。
香港でiPhone4/iPad向けプリペイドmicroSIMカードを購入する。- Mobile Wire
購入したプリペイドSIMカード
今回購入したのは100香港ドルの「one2free Mobile Broadband Prepaid SIM Card」というプリペイドSIMカードだ。
#レートにもよるが100香港ドルは約1000円
中にはSIMカードと中国語と英語で書かれた説明書が入っている。
香港でiPhone4/iPad向けプリペイドmicroSIMカードを購入する。- Mobile Wire
続いて、定額プランの申請であるが、30分定額が8ドル、1日定額が15ドル、1日定額が38ドル、7日間定額が198ドルである。
#15ドルなのは1日定額ではなく1時間定額だと思われる。
参考にした記事(2011年03月22日の記事)では上記のような定額プランだが、今回購入したときは、1時間定額が8香港ドル、1日定額が28香港ドル、7日間定額が78香港ドルだった。
1年以上経ってプランも安くなったようで、以前は100香港ドルのカードでは7日分の定額は購入できなかったが、現在では7日分のプランも購入できるほどになっている。
つまり、約1,000円でこのカードを購入すれば1週間香港で定額でデータ通信が使用できるということだ。
ちなみに、宿泊先のキンバリーホテルの有料有線LANは1時間38香港ドル、1日120香港ドル、7日600香港ドル、30日1200香港ドルと高めの設定だったので結局使用しなかった。
香港でのインターネット料金比較表
現地SIMカードとホテル有線LAN、ソフトバンクの海外データ定額プランでインターネット利用料金の比較をしてみた。
3日以上利用する場合はDay Passではなく7-Day Passを申請した方がお得だ。
まぁ、比較にならないくらい香港のSIMの方が圧倒的に安い・・・
たった一週間でソフトバンクと現地SIMの料金差が2万円もついてしまう。
SIMフリーのスマートフォンを所有している人は利用しない手はない。
one2free 香港現地SIM |
キンバリーホテル 有線LAN |
ソフトバンク 海外データ定額プラン |
|
---|---|---|---|
1日 | Day Pass 353円 |
1,512円 | 2,980円 |
3日 | 7-Day Pass 983円 |
4,536円 | 8,940円 |
7日 | 7-Day Pass 983円 |
7,560円 | 20,860円 |
※ 実際の関西国際空港で両替したときの1香港ドル=12.6円のレートで計算 (小数点切り上げ)
SIMカードの購入先
宿泊したキンバリーホテルからも近いキャメロンロードにあるone2freeのショップで簡単に購入できた。
iPhoneを見せながら「プリペイドSIMが欲しい。」というと
「New number? (新規電話番号か?) Recharge? (リチャージか?)」 と聞かれたので
「New number」 と答える。
iPhoneに事前に保存してあった参考記事にあるSIMカードの写真を見せながら説明したら、すぐにSIMカードを出してくれた。
「one2free Mobile Broadband Prepaid SIM Card」には普通のSIMカードとmicro SIMカードの両方があるので、iPhone 4S用に使用するにはmicro SIM版を購入するように気をつけて欲しい。店員さんも最後にカードを渡す際に念のためmicro SIMカードであることを確かめてくれていた。
one2freeのショップはサイトにある一覧から探した。何々ロードと書いてあることが多いので、その道を一通りあるけば、特徴的な黄色い看板ですぐにショップを見つけられると思う。
使用方法
手順的にはiPhone 4SにSIMカードを挿入し、定額データプランのどれかを申請すればよい。
SIMカードを挿入してキャリアの検索が完了すると、左上の電波表示のところに「CSL」とone2freeのキャリア名が表示される。
キャリア名が表示されるとSIMカードが使えるようになり、プランの申請ができるようになる。
プランを申請するには、各プランで決まった番号へ電話をかけるだけだ。申請後すぐにSMSが届く仕組みになっている。
ここでは、1日定額データプランの申請のために”*101*832*3#”へ電話している。
電話するとSMSが届くよとお知らせが表示される。
そして、次のようなSMSがすぐに届く。
これで、晴れて香港で定額データ通信ができるようになった。
通信速度
ホテルで通信速度を測ってみると、下り3.75Mbps、上り1Mbps弱という十分な速度が出ていた。
iPhoneからネットを使うのはもちろん十分だし、テザリングでPCで使用しても全く問題ない速度。
これで、定額データ通信の安心感はかなりありがたい。
香港のテレビに飽きたときにiPadでYouTubeをだらだら見ていたりして過ごした。
マップアプリが便利
香港の街中でGPSのマップも使用できるようになるので便利。歩いて回った時に非常に役に立った。
SIMカードの有効期限
説明書によると「one2free Mobile Broadband Prepaid SIM Card」の有効期限は180日間とのこと。つまり約半年間は有効ということだ。50香港ドル以上のリチャージ毎に有効期限もさらに180日間延長することもできるようだ。
半年以内に香港に行くかどうかは分からないけど、私はとりあえず残金も残っているSIMカードを保管しておくことにした。
実は・・・
実は最初からこのSIMカードを買えたわけではなく、iPhone 4Sを購入したところで50ドルという価格につられて定額のサービスがないSIMカードを購入してしまったのだ。
しかも、PlayStation Vita専用のSIMカードであることに後から気づくという訳の分からないことに。。。
SIMカードもmicro SIMではなく普通のSIMカードで、店の人に「カットすればOKだ」とか言われて。。。
でも、何とかそのSIMでも使用できたのでしばらくは良かった。
ただ、300MBまで使用できるプランを購入して、いまどのくらい使用したかを気にしながら使ったり、使用量を超えてしまったときにリーチャージする作業をしなければいけなくなるのは、面倒だということがよく分かった。
ということで、3日間で100香港ドルで間に合うはずが、リチャージも含めて約100香港ドルの追加費用がかかってしまった。
今回得た教訓は、「内容がよく分からないままに購入してしまうことがないように気をつけよう」ということで。
空港でのSIMカード購入
SIMカードはできれば香港へ到着後、空港内で手に入れたい。ということで、空港で今回購入したSIMカードが購入できるか調べてみた。
結論から言うと、今回紹介したmicro SIMカードが空港で購入できるかどうかは分からなかった。
空港にもone2freeと同じキャリアCSLの別ブランド1010のショップがある。場所は出国審査ゲートの前あたりで、香港に到着したときにこのショップをすこし覗いてみたのだが、店頭にSIMカードらしきものが見当たらなかったので、置いて無いのかと思っていた。
後から、もしかしたら1010のショップにもSIMカード置いているかもしれないと思い、帰国時に空港に行くときに聞いてみることにした。
最終日に空港の1010ショップに寄って店員さんにone2freeのSIMカードのパッケージを見せながら、プリペイドSIMカードをおいているか聞いてみたら、SIMカードは置いているとのこと。
ただし、iPhone用のmicro SIMカードを置いているかまでは聞かなかった。。。これは失敗。
香港でiPhone4/iPad向けプリペイドmicroSIMカードを購入する。- Mobile Wire
CSLの場合は、キャリアショップのブランドが2つありOne2Free ShopでmicroSIMカードの入手が可能である。空港や街中1010ShopがあるがそこではmicroSIMカードの販売は行って無いとのこと。上の黄色い看板が目印だ。
参考記事ではmicro SIMカードは1010ショップに置いてないとのことだったけれど、空港にはCSLのショップは1010ショップしかないし、時期が経てば状況も変わるので、時間がある人は1010ショップに行ってmicro SIMカードがあるかその都度、聞いてみればいいと思う。
なければ、最寄りのone2freeのショップへ向かえばよい。
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