CentOS5系のPHPを5.1から5.3にアップグレードする

最近のWordPressはPHP5.1系では動作しない。

残念ながらCentOSは5系の期間が長かったのでPHPのバージョンが5.1のままのサーバが多いのではないだろうか。

最新のWordPressを新規でインストールしたいとかバージョンアップしたいという場合にはPHPのバージョンアップをする必要がある。

通常のPHP5.1ではphpパッケージが使われてるけれどもPHP5.3をインストールするためのphp53パッケージというものがリポジトリに用意されている。

そのphp53パッケージを使ってPHPをアップグレードする。

現在インストールされているパッケージがアンインストールされたり
するので、いきなり本番環境で作業するとかではなく
別な環境で試してから作業されることをおすすめする。

念のため現在PHP関連のどんなパッケージがインストールされているか確認しておく。

現状の確認

rpm -qa |grep php
------------------------
php-5.1.6-27.el5_5.3
php-mysql-5.1.6-27.el5_5.3
php-pear-1.4.9-6.el5
php-snmp-5.1.6-27.el5_5.3
php-cli-5.1.6-27.el5_5.3
php-pdo-5.1.6-27.el5_5.3
php-gd-5.1.6-27.el5_5.3
php-devel-5.1.6-27.el5_5.3
php-common-5.1.6-27.el5_5.3
php-mbstring-5.1.6-27.el5_5.3
------------------------

PHP5.1のアンインストールとPHP5.3のインストール

PHP関連のパッケージをアンインストールする。

yum remove php php-*

必要なphp53パッケージをインストールする。
先ほど確認した以前のパッケージのリストから、他に必要なphp53-*パッケージが必要であれば追加すること。

yum install php53 php53-mysql php53-mbstring php53-gd php53-devel

php.iniの編集

/etc/php.iniがPHP5.3用に置き換えられてしまっているので、普段している設定があれば必要な設定をしておく。

以前の設定ファイルは/etc/php.ini.rpmsaveに待避されているので都度参照するとよい。

とりあえず、timezoneとエラーレポートの設定を変更しておく。

vi /etc/php.ini
------------------------
date.timezone = Asia/Tokyo
;error_reporting = E_ALL & ~E_DEPRECATED
error_reporting = E_COMPILE_ERROR|E_ERROR|E_CORE_ERROR
------------------------

デフォルトのままだと下記のワーニングがウギャぁと言うほど出たりするのでdate.timezoneの設定はしておくとよい。

PHP Warning: Unknown: It is not safe to rely on the system’s timezone settings. You are *required* to use the date.timezone setting or the date_default_timezone_set() function. In case you used any of those methods and you are still getting this warning, you most likely misspelled the timezone identifier. We selected ‘Asia/Tokyo’ for ‘JST/9.0/no DST’ instead in Unknown on line 0

Apacheの再起動と動作確認

PHPのパッケージを差し替えてもApacheは再起動してくれないらしいので最後に再起動しておく。

apachectl restart

実際にApacheで使われるPHPのバージョンが5.3に変更されたかは確認した方がよい。

vi info.php
------------------------
<?php phpinfo();
------------------------

などとして作成したファイルをブラウザからアクセスする。
表示されているバージョンがPHP5.3となっていればOKだ。

pearのインストール

php-pearもアンインストールされてしまうので必要であればpearをインストールする。

pear Manual :: マネージャの取得
マニュアルに書かれているURL(http://pear.php.net/go-pear)はPHP5.3に対応していないようなので、指示されたURLを使用する。

wget http://pear.php.net/go-pear.phar
php go-pear.phar

また、pearのパッケージのインストール時に次のようなワーニングがでる場合は指示されたとおりにchannel-updateを実行すれば良い。

WARNING: channel “pear.php.net” has updated its protocols, use “pear channel-update pear.php.net” to update
Did not download optional dependencies: pear/Net_SMTP, use –alldeps to download automatically

pear channel-update pear.php.net

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